直島旅館 ろ霞、「FEATURED ARTIST」 第三弾 岡田佑里奈氏の新作展「Heavenly Flowers」を全11客でスタート


 2022年4月14日に開業した直島初の本格旅館「直島旅館 ろ霞(か)」は2023年4月27日、若手アーティストが描き下ろした作品を客室に展示・販売する「FEATURED アーティスト プログラム」の第三弾として、客室内に展示するアート作品を刷新したと発表した。写真と絵画を横断する作風が特徴の岡田佑里奈による新作展「Heavenly Flowers」を2023年4月21日より始めた。第三弾の展示は2023年9月25日(月)午前11時まで。

今回は開業1周年を記念して、当館の宿泊ゲストだけでなくオンライン上でどなたでも抽選購入することが可能です。「ろ霞」では、館内に展示されるアート作品の定期的な刷新により、訪れるたびに新しい宿泊体験を提案していきます。

岡田佑里奈による「Heavenly Flowers」が展示された「ろ霞スイート」岡田佑里奈による「Heavenly Flowers」が展示された「ろ霞スイート」

 直島旅館・ろ霞では、アートプロデューサーで京都造形芸術大学教授の後藤繁雄のキュレーションによる「ROKA ART PROJECT」を推進しています。館内には、国際的に活躍する名和晃平の彫刻と写真、若手ペインターの中で注目を集める品川亮、山本捷平、山田康平、横田大輔らのコレクションが常設されています。また宿泊棟の各客室では「FEATURED ARTIST」の作品が展示され、これらは鑑賞だけでなく購入も可能です。全11室に展示されるアート作品は半年に一回を目処に刷新を行い、2022年度前期は品川亮による日本の古典文学・新古今和歌集から発想を得た新作が、2022年後期には山田康平による「COLOR FIELD /LINES」と題したアブストラクト絵画の未発表作品が展示され、それらの作品は全て完売しました。

  • FEATURED ARTIST 第三弾の展示作品について

第三弾としてフィーチャーする岡田佑里奈(おかだ ゆりな)は、女性や花を被写体とした写真をパネルに転写し、そこで発生したクラックに塗料を流し込むという独自の技法で作品を製作。絵画、そして写真の領域を横断しながら次世代にあるべき平面作品の可能性について問いを投げた作風が特徴です。

今回の新作「Heavenly Flowers」は、岡田佑里奈が一貫して花をモチーフにして追求してきた「儚さ」を、さらに消化させて、生と死、想像と破壊、瞬間と永遠を、一枚の画面の中に結晶化させた作品となっています。第三弾の作品展示は2023年9月25日(月)午前11時までの予定です。さらに展示後の作品販売においては、ろ霞オープン1周年を記念して、宿泊ゲストだけでなくオンライン上でどなたでもご購入いただけるようになりました。

客室内に岡田佑里奈の作品が設置されている様子客室内に岡田佑里奈の作品が設置されている様子

岡田佑里奈プロフィール

1995年兵庫県生まれ。京都芸術大学修士課程修了。女性や花を被写体とした写真をパネルに転写し、発生したクラックに塗料を流し込むという独自の技法で作品を製作し、大学院在学中より注目を集めました。2019年には、「The Art of Color DIOR 2019」に入選しフランス・アルルにて展示を開催。審査員のサイモン・ベイカー氏(ヨーロッパ写真センター館長)に絶賛されました。その後「Up_01」(銀座蔦屋書店 GINZA ATRIUM)などのグループショーやアートフェアに参加。そして、東京渋谷の現代美術を扱うbiscuit galleryを拠点に、多くのコレクターを広げています。

岡田佑里奈よりコメント

今回「FEATURED ARTIST」第三弾として「ろ霞」客室での展示をさせていただくこととなりました。お部屋によって様々な作品が空間に点在しており、皆様の大切なお時間に寄り添えたらと思っております。また直島という場所は色んな場所にアート作品があり、美しい自然が沢山あります。そんな環境にある「ろ霞」で展示ができとても嬉しく思います。今後の制作活動でも大切な場所となっていくのだと思います。

抽選販売の詳細はこちらのリンクをご覧ください。

https://roka.voyage/news/post-1236/

  •  直島旅館 ろ霞が “iF DESIGN AWARD 2023” を受賞!

直島旅館 ろ霞は、この度iF International Forum Design GmbHが主催する “iF DESIGN AWARD 2023” のRetail /Hospitality /Architecture部門において「iFデザイン賞」を受賞しました。同賞は1954年より、世界三大デザインアワードとして認知され、133名のデザイン専門家が11,000件の応募デザインを厳正に審査し、毎年表彰が行われています。今回の受賞により、当館は「2022年度グッドデザイン賞」および、「アジアデザインアワード2022」に続き3つ目のデザインアワードを受賞することができました。

iF DESIGN AWARD 2023 受賞ページ

https://ifdesign.com/en/winner-ranking/project/naoshima-ryokan-roka/577804

  • 直島旅館ろ霞 代表 佐々木慎太郎よりコメント

この度は、”iF DESIGN AWARD 2023” を受賞できたことを大変嬉しくおもいます。当館は「自然と人間が美しく調和する里山のような風景を、この地につくりたい」という想いを出発点として始まりました。

建築は「里山の風景」のコンセプトのもと、日本古来の美意識である「質素美」と「内と外の曖昧さ」を基本デザインに置き、地域と隔絶した豪奢な建物を作るのではなく、敷地奥に昔から広がる山林を借景とした平家とすることでその土地に馴染み、自然と調和した宿としました。素材選びや建設工程など細部にまでこだわり、グローバルに求められる旅館の快適さと、亭主の「数奇」をバランスよく取り入れた建築となっています。

世界中から訪れる人々が、現代アートと共に直島の自然や日本のおもてなし文化、瀬戸内ならではお食事を体験でき、そして旅人同士の交流が自然と生まれるような本格旅館を目指して、この1年間運営をしてまいりました。今後も若手作家と繋がりを持ちつつ、アートインレジデンスやギャラリーの設置など常に新しいことにも挑戦していきたいと思っています。

  • 直島旅館 ろ霞について

「里山の風景に触れ、現代アートを堪能する旅館」として2020年4月にオープンした直島初の本格旅館。全11室の客室は、現代的な和の設えを表現した全室スイート仕様で、木、土、石など瀬戸内海周辺の自然素材を使用しています。館内には、国際的に活躍する名和晃平の彫刻と写真のほか、若手現代アーティストの中で注目を集める品川亮、山本捷平、山田康平、横田大輔らの作品が常設され、日本の現代アーティストの発信源としての役割も担っています。

囲炉裏の火を意味する「炉火」。朝霧や靄(もや)を連想させる「霞」。

この2つの言葉を紡いだ時、当館の「ろ霞」という名前が生まれました。

直島旅館 ろ霞(か)

〒761-3110 香川県香川郡直島町1234

電話番号:087-899-2356

https://roka.voyage

 
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